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メキシコ・バハの旅(1)


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REBOOT! しばらく他の仕事で忙しくて更新できませんでしたが、やっと新しい記事が書けました。今後はマメに更新していく予定です。というわけで、今回からは連載スタイルで僕にとってとても重要な場所、メキシコ・バハカリフォルニアについて書いていきます。ちなみに、10月17、24、31の日曜日は目黒の「飛鳥」にてメキシカンビール、メキシカンフードを提供する”FIESTA MEXICANA@MEGURO”を開催しています。営業時間は18:00-LASTです。興味ある方はお問い合わせください


サンディエゴからインターステイトハイウエイ5を南下していくと、道路の頭上に大きく「MEXICO」と書かれた看板が現れる。この看板をくぐってそのまま進むと、高速道路の料金所のようなゲートがあって、一時停止して進む。するとそこはもうメキシコだ。メキシコの西端に位置する半島、バハ・カリフォルニア州のティファナである。

ティファナは猥雑なムードのする街だ。街の中央ではためく巨大なメキシコ国旗の向こうには、茶褐色の山が見える。そして、その山肌にはひとめでバラックとわかる、質素な住宅がびっしりと建っている。メキシコに入る前のカリフォルニアも同じような山が多いが、こうした住宅は見られない。整然とした風景から、雑然とした風景へ。心なしか、空気も少し砂っぽくなったような感じがする。

インターステイト5はそのままメキシコに直結

猥雑なイメージがする理由は、アメリカ国内よりも安価に買える薬屋や、売春目的で入国するアメリカからの日帰り観光客が多いことも理由の1つだ。厳密に言えばメキシコでも売春は違法なのだが、ここティファナに限っては条例で市が管理していることもあって、事実上合法状態となっている。そうした目的でやってくる男たちのために、バーやナイトクラブ、マッサージパーラー(風俗店)などが立ち並んでいることも、この街の雰囲気を形作っている。

一方で、メキシコの素晴らしい歴史を感じさせる名所も少なくない。その一つが、世界的に有名なサラダとなった「シーザー・サラダ」発祥の地であるレストラン、シーザーズ・プレイスだ。他にも 1946年に建てられたすり鉢状の闘牛場であるプラザ・デ・トロスや、多様な土産物屋が集まるレボルシオン通りなど活気にあふれている。アメリカとは明らかに異なるエキゾチックな雰囲気が味わえる街である。

僕はバハカリフォルニアは足繁く通っているのだが、しかしほとんどの場合ティファナは通り過ぎてしまう。治安がいいとは言えないので、車を停めておくのも不安だし、客引きも多いので落ち着かないからだ。僕がバハカリフォルニアに行く理由は、砂漠をモーターサイクルで走ることが目的なので観光地は目的外なのである。

混雑したティファナの中心街を通り抜け、国道1号線を南下して行くと驚くほどの急な坂がまっすぐ丘へと登って行くのが見える。右側には高いフェンスがあり、その下は川が流れている。この川が、アメリカとの国境だ。河口や川にはアメリカの巡視艇が多く走っていて、川沿いのコンクリートの土手にも多くのパトロールカーが走っている。川の向こうのアメリカは、ディズニーランドなどのテーマパークのような人工的な美しさだ。

ティファナからアメリカを見る

視線を戻しメキシコの街並みを見ると、その違いに愕然とする。落書きが書かれ、崩れ落ちかけている家の壁。道路の端には空き缶や空き瓶などのゴミが散らかっていて、多くの人たちが歩いている。道を走る車も古びて塗装が焼けたトラックや、すすけた乗用車が多い。急坂を登りきり、峠を越え、BAJAMARと書かれた方向へと向かう。これでやっと、ティファナ脱出だ。

ここからエンセナダまでは海岸沿いの有料道路を走って約1時間30分ほど。距離にして100kmだ。ここから先の道の話は、また次回。

国道1号線を南下開始!


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