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メキシコ・バハの旅(2)


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前回からは連載スタイルで僕にとってとても重要な場所、メキシコ・バハカリフォルニアについて書いています。ちなみに、10月17、24、31の日曜日は目黒の「飛鳥」にてメキシカンビール、メキシカンフードを提供する”FIESTA MEXICANA@MEGURO”を開催しています。営業時間は18:00-LASTです。興味ある方はお問い合わせください


ティファナからエンセナダに向けて南下していく

 アメリカ・サンディエゴに接する国境の街、ティファナからエンセナダまでは約100km。アメリカ、メキシコ国境で入国手続きをしなくても行くことができるリゾートタウンだ。僕はエンセナダより南に行くので、ティファナの国境でツーリストカードを取得してきた。簡易ビザのようなものだ。これを持っていないとエンセナダの南には行ってはいけないし、72時間以上メキシコ国内に滞在できない法律となっている。

 ティファナからエンセナダまでは一般道でも行くことができるが、国道1号線を走っていると自然ときれいに整備された有料道路に入るので、こちらを使った方が快適だし早い。

 太平洋を右に見ながら車を走らせていく。右側には深く濃い青に輝く太平洋が広がっている。左側は、砂でできた丘が続く。丘には別荘やコンドミニアムだろう、美しい建物と、ほったて小屋のような粗末な家々が乱雑に連なっている。車や人でごった返していたティファナとは異なり、交通量もさほど多くなく、静かな印象の郊外となる。

 南に向かって右側は、太平洋に面したビーチやホテルが続く。高層のホテルやコンドミニアム、あるいはパームツリーに囲まれた住宅街も多い。このあたりはアメリカ人の別荘が多くあるのだ。

 道はしばらく、片側1車線の道が続く。道路の標識はスペイン語になる。スピードや距離の表示も、アメリカでのマイルからkmに変わる。

 アップダウンを繰り返す道をひたすら走っていく。ところどころ、道はとても高い崖っぷちぎりぎりの場所にまで近づく。少し怖いけれども、でも眺望がよくとても気持ちがいい。

ロサリトあたりのコンドミニアム

 そんな峠から、海に丸い円が輪をかいているのが見えた。これは、日本のマルハがマグロを養殖している網だと聞いたことがある。おそらく、ほとんどの日本人にとってあまり縁がないと思われるメキシコ。バハカリフォルニアだけれども、じつはさまざまな場所が日本とのつながりを持っている。

 この半島のほぼ中央部にあるサンイグナシオという街の太平洋岸には広い塩湖があり、そこの塩が、日本で有名な「伯方の塩」の原材料となっている。それ以外にも、大手の商社などの企業はここ、バハカリフォルニアを訪れてビジネスをしているようだ。

 また、僕らはモータースポーツのメッカとしてバハカリフォルニアを訪れるが、サーフィンやダイビングをライフスタイルとする人にとっても、バハカリフォルニアはじつに人気のある場所となっている。

 モーターサイクルで走るにしろ、車で砂漠に挑むにしろ、いい波のたつビーチやダイビングスポットを訪れるにしろ、無人の荒野を走らないと最高の場所には近づけないのがここバハカリフォルニアだ。

 おそらく、整備された、ガードレールのある舗装路しか走ったことのない人にとってはとても無理、というような道を走った先に、素晴らしいビーチや海がある。あるいは、サボテンの海を見下ろす峠がある。

 さておき、いつしか2車線となった幅の広い高速道路を走るうちに、遠くに大きなメキシコ国旗がはためく街が見えてきた。エンセナダだ。世界各国の大型クルーズ船も立ち寄る港のため、まるで大型ビルのようなクルーズ船が港に停泊していることも多い。

エンセナダの街へ

 街の中心部は内陸寄りにあり、港に近い場所は観光客向けのホテルやレストランが立ち並ぶレジャーエリアとなっている。バハカリフォルニアをモーターサイクルで旅する場合、その本格的なスタート地となるのがこの街である。

 僕らも、この街で乗ってきた車からモーターサイクルをおろして明日からの旅の準備を行う。その前に、エンセナダで美味しいタコスとメキシカンフード、シーフード、そしてメキシカンビールを楽しもう。賑やかなマリアッチの音が、旅の冒険気分を高めていく。

次回からは、いよいよモーターサイクルに乗っての旅の話となる。


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