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若い頃はバイクでツーリングに行っても、食事はいつもパンかインスタントラーメンだった。食べることは嫌いじゃなかったけど、バイクに縛った荷物を気にしたまま(臆病者なのだ)長く店内にいるのも、それをほどいて店に持ってはいるのもイヤだったので、よくパンを買っては道端の縁石に座ってメシを食っていた。店に入るとしても、せいぜいラーメン屋とかカレー屋とかくらいだったなあ。
それを考えると、ずいぶん僕は変わったなあと思う。今では、レースやイベントなどで地方へ遠征したときに、東京にもあるようなチェーン店で食事をするのは極力避けるようになってきた。さらに最近ではチェーン店嫌いの傾向がさらに強まり、その地元だけのチェーン店の場合、大規模なところも避けるようになってきている。味気ないんだよね、なんか。ハンディ端末でピッピッって注文を受けられるとがっかりしてしまう。理由はよくわからないけど、工場で大量生産してんだろうなあって思っちゃうんだよね。あ、もちろんチェーン店が全部だめってわけじゃなくて、美味しいところもあるけれど。

で、どんな店を探すかというと、極力、家族かひとりでやってるような店だ。なにも汚いラーメン屋とか定食屋とかばかりの話じゃない。バーとか、カフェとかでもそうだ。なるべく、そのオーナーがなんらかの信念をもって「好きでやってんだろうなあ」って店がいい。
どこかに出かけたときに、そうした店の一軒(必ずしも食い物でなく温泉とかでもいい)にでも当たると、帰り道はとても満ち足りた気分になる。逆に、高速のパーキングとかでしか食事できなかったときは物足りない気持ちになる。
そういう意味では、この前、広島に行ったときにフェイスブックで教えてもらって行った、福山の十八番というラーメン屋はじつに良かった。もともとは、一緒に行った仲間に「尾道ラーメン食べようよ」と誘ったことがきっかけだ。彼は尾道ラーメンそのものを知らなかったのでちょっと驚いたのだが、じゃあ尾道市内の朱華園(有名店だけど2019年に閉店。いまは近くに創業者が「中華そば朱」という店で再開しているそうだ)に行こうかと思ったのだ。

だが、折しも土曜日の昼。天気もいい。これは絶対並ぶに決まっている。長い時間並ぶのは、そのあとしなければならない準備を考えるとあまり宜しくない。そこで、フェイスブックで「このエリアにいいラーメン屋ないすか」と書いたところ、新生ハロルズギアを運営している山本さんが教えてくれたのが十八番だったのだ。
観光スポットにはなってない、ごく普通の街のラーメン屋だけに並ぶこともなくすっと入れたのだが、奥までずーっと続くカウンターは、この店の人気が高いってことの証明だった。愛想のいいお姉さんが水を持ってきてくれて、チャーシューメンをオーダー。カウンターの向こうでは数人のオジサンが手際よくラーメンを作っている。昼時直前ということもあってか、準備されていた丼の数が凄かった! 50杯分くらいだろうか、タレを入れられた丼がピラミッドのように積み重ねておいてあるのだ。

出てきたラーメンは、尾道じゃないけど、まさに尾道ラーメンのようなあっさりシコシコな感じだった。仲間も「うまいっすね」と笑顔。尾道ラーメンらしく、豚の背脂がいい感じにトッピングされていて、本当に美味しい。
同じようなラーメンを出すラーメン屋が東京にないわけじゃないけど、やっぱりどこか違う。何が違うんだろうね? そんなことを思いながら、僕らは満足感とともに店を出た。いやー、いい遠征だった!
この当時は結構この手のラッキーな出会いが多くて、木更津の洋食屋「よこた」って店もよかった。Googleマップでラーメンと検索したら出てきた店なんだけど、行ってみたら洋食屋だった。で、まだ5時くらいなのに客が結構入ってるわけ。住宅街の中なのに。で、一緒に行った友達と突撃してみたら……久々に、超うまいポークソテーが食べられました! なかなか地方の個人店って得体の知れないところがあって入りにくいけど、ここも本当に良かった。みなさんも千葉に行ったらぜひ。ここも本当にうまいですよ。
・十八番 三吉店
・レストランよこた
・尾道ラーメン 東珍康
・中華そば 朱
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