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旨さの極み。


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北海道で食べたいものと言えばなんだろう? まず思い浮かぶのは寿司やカニ、エビ、鮭、イクラなどの海産物、そしてジンギスカン、札幌ラーメン、スープカレー……などとなると思う。しかしじつは地元の人たちに愛される「やきとり」も非常に魅力的なのだ。だけどこの「やきとり」、東京などで食べるそれとは少し違う。

 北海道の海の玄関口、苫小牧からクルマやバイクで走ること約40分。左右に緑の絨毯が広がる牧場が多いエリアに、カマボコ型の牛舎のような建物があり、入り口に見慣れた「やきとり」の暖簾が下がっている。ここが北海道ならではの焼き鳥を食べさせてくれる店、東千歳バーベキューだ。

 店内は、コンクリートブロックで作られた長い焼き台が2列に配置され、それぞれの左右にベンチが置かれている。その奥に調理場が。飲み物は店内の冷蔵庫から自分で持ってくる方式だ。

 メニューはシンプルで「バーベキュー」「野菜炒め」「ごはん」のほかは、ビールやジュースなどの飲み物のみ。この「バーベキュー」が、焼き鶏なのだ。

 焼き鶏とはいっても、串に刺さった例のアレではなく、出てくるのは鶏肉の半身。胸肉と足を開いたものだ。オーダーすると、お店の奥様が焼き台の炭の上に網を起き、鶏肉を載せ、味付けをしてくれる。味付けは塩コショウのみ。そのあとトングを渡されるので、あとは自分の好みの焼き加減になったら食べればよい。

 非常にシンプルな料理なのだが、これがじつにうまい! 脂が適度に落ち、身の締まった鶏肉は「こんな食べ方があったのか」と感動すら覚えるほど。

 また、同時にぜひオーダーしてほしいのが「野菜炒め」。もやしとキャベツと鶏の軟骨を鶏の脂で炒めたモノで、これは調理された状態で提供される。これまた味付けは塩コショウのみなのだが、新鮮な野菜に鶏の脂がマイルドに絡み合ってじつにうまい! ご飯にのせて食べるとなんとも言えない幸せ感が得られる。一人で食べられるかな……と不安になるほどの量だが、あまりに美味しいので軽く食べられてしまう。

 創業は1971年。建物の横にある大きな池がじつは昔はスケートリンクだったそうで、休憩用の飲食スペースとして営業開始したのが始まりだったそうだ。創業当初から鶏肉のバーベキューが専門で、スケートリンクがなくなった今でも、このバーベキューだけが残っているのだという。

 観光客はもちろん、地元のサラリーマンや作業員らしき人も多い。広い店内、炭で焼く鶏の網焼き、そして素晴らしい田園風景……都市で食べる洗練された料理もいいが、ワイルドなこのバーベキューもじつに魅力的。北海道に行ったらぜひ立ち寄ってほしい、超お勧めの1軒だ。

東千歳バーベキュー


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