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僕は飛行機マニアではないのだが、飛行機は好きだ。
飛行機マニアではないので、飛行機の型番などを言われてもほとんどわからないのだが、それでもダグラスDC10やDC3などを映像や写真、あるいは実物で見るとすごく美しいなあと思う。

そんなわけで、アメリカはジョージア州のアトランタに行っているときに「ここま行ってみたい」と思ったのがデルタ航空博物館(Delta Flight Museum)である。デルタ航空の本拠地である、アトランタ国際空港(ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港)の敷地内にある格納庫に設置されている博物館だ。開館は1995年とのこと。
展示スペースは大きく分けて3つ。ボーイング747やダグラスDC9、ボーイング757などが展示された屋外スペースと、格納庫2部屋の展示で、格納庫内には5機が展示されている。展示されている飛行機はデルタ航空のものと、経営統合前のノースウエスト航空のものが混在している。

このうち屋外に展示されている747に関しては入場料は無料。博物館は空港の敷地内にあるので、駐車場に入るときにガードマンにその旨伝えると駐車場を案内されるので、そこに車を止めて歩いていけばOK。自由に出入りできる747の機内には飛行機の歴史や、ジャンボジェットの仕組みがわかる展示がなされている。メインキャビンは座席が取り払われているが、2階のファーストクラス部分は使われていた時のままで、ファーストクラスの乗客気分が味わえる。
そこから歩いて数分の格納庫は、一見しただけでは博物館とはわからない外観。格納庫そのものだ。近づくと博物館の入り口を示す小さなサインがあるので、それに従って入ると受付がある。入場料は大人1人15ドルで、65歳以上は12.5ドル。5〜17歳は10ドル、4歳以下は無料と細かく分けられている。ちなみに空港関係者、デルタ航空の写真などは無料だ。

今回行った2021年7月は、この博物館内で無料のコロナウイルスワクチン接種も行われていて、専用の入り口が設けられていた。これはいうまでもなく無料である。
最初の格納庫、ヒストリックハンガー1はプロペラ機時代の展示だ。入ると、その大きさに圧倒される。なかにはクローム仕上げの地肌が美しいダグラスDC3が展示されていて、その向こうにインディジョーンズを思わせる古い飛行機、トラベルエアー6Bセダンが展示されている。これは1929年のデルタ航空創業期に使われていたのに近い機体で、歴史と高級感を感じる展示だ。
この2機を取り囲むようにエンジンや、飛行機の操作を試せるコックピットなどが設置されている。さらに、壁面には無数のショーケースがあって、なかには時代ごとに区切られた展示がなされている。当時使われていたアメニティやユニフォーム、アクセサリーや説明書、メニューなどじつに膨大な展示でみていて飽きない。ゆっくり見ているとあっという間に時間が過ぎていくほど充実している。

次の格納庫、ヒストリックハンガー2はジェット時代になってからの展示となる。このハンガーのメインは767。「ザ・スピリット・オブ・デルタ」と言われる機体だ。この機体は、1982年にデルタ航空の社員有志が自分たちの給料を減給して募金し、会社に寄贈した機体である。当時航空機業界は景気の悪化や高止まりする燃料代金などで苦境に喘いでいて、デルタ航空も初めて赤字に転落してしまった時代だった。その時代に社員たちが資金を出し合って最新の機体を会社に寄贈したというのだからすごい。この機体は2006年まで現役で就航し、そのあとこの博物館に展示されているのだそうだ。内部には、歴代のユニフォームやゆかりの品、過去のサービス風景がわかる展示がなされている。

この格納庫を出ると出口になっていて、そこには博物館のお決まり通りギフトショップがある。ここではデルタ航空のロゴ入りアパレルやアクセサリーなどが多く揃えられている。レトロなデザインのTシャツなど、いい感じの商品が多く、みていて楽しかった。

また、この博物館では定期的に、デルタ航空が放出する放出品の販売会も開催されている。かなり人気が高いイベントのようで人数によっては入場制限が行われることもあるそうだが、これは次回ぜひ行ってみたいと思った。飛行機で使われている箱や食器類って独特の機能的なデザインで魅力的なんだよね。
ちなみにこの博物館、空港内にあるので、アトランタで乗り換えるときに(時間に余裕があれば)立ち寄ることも可能。飛行機好きにはもちろん、そうじゃない人にも楽しめる博物館なので、ぜひ行ってほしい博物館です。
The Spirit of Delta The Spirit of Delta DC-3 時代ごとのアクセサリーも展示 時代ごとのアクセサリーも展示 レトロなノベルティ 時代ごとのアクセサリーも展示 模型の展示も豊富 美しいなあ 1929年ごろの機体 説明もしっかり タイヤにも乗れる! 機内は展示がたくさん 機内の構造展示も 圧力隔壁。1985年の事故の原因になった部品だね 747のファーストクラス
デルタ航空博物館
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